食い違うそれぞれの主張
ただそれぞれにはそれぞれの主張がある。
任期を残して退任した前副市長は、「市長が(交渉担当の)総務局長らに『お前ら不動産会社から金もうてんのか』と言ったんです。私はそのひと言だけは今でも許せない」と発言。
泉房穂市長は、9月27日の会見で「クレームも聞いてませんし不満も聞いていない」と述べ、『金もうてんのか』発言については「それはないです。いわゆるハラスメントといわれる行為はしていない認識」と話した。
一方で、毎日放送の金咲和歌子記者は、会見とは別の機会に泉房穂市長に取材。9月28日の毎日放送「よんチャンTV」で以下のように説明した。
(毎日放送 金咲和歌子記者)
「9月27日の会見では市長は全て否定されましたが、先月、市長と私と、もうひとり市の職員と3人の場で、カメラが回っていないところで同じ質問をぶつけました。その際に、『金もうてんのか』という発言については、『実際そういう発言をした』と、カメラが回っていないところでは私にはそのように話されました。副市長からその言い方酷いんじゃないかという指摘もあったと。ただそれについても『正直言い方が悪かったと反省した』と、私に話されていました。副市長から『市長についていけない』というような発言があったことも認めておられたんです。ただ、27日の会見ではそれはまるでなかったかのように全て否定されたところが、少し困惑しています」
(Q金咲記者も会見に参加して、“こないだ言っていたことと違うのでは”と聞いた?)
「もちろん言いました。私はメモをとっていたので、『あのインタビューは一体何だったのですか?』と聞くと、市長は『そのメモに信ぴょう性がないから』と。私の証言が信じられないと、自分は間違っていないと話されました」
絶大な支持を集める一方で、市役所内で生じる不協和音。市民のためにも信頼関係の再構築が求められているのではないだろうか。
(2022年9月28日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)