火は瞬く間に燃え広がり、隣接する商店街とあわせて36店舗が被災。

「だるま堂」も水道や電気などが止まり、営業中止に追い込まれました。
だるま堂・竹中康二店主「なかなかどうするかというのを僕が先の展望が見えないという状況ですよね。ここの場所っていうのはやっぱりうちはこだわりたいですよね」
被災後はイベントでの実演販売などを続け、去年4月には小倉井筒屋への出店までこぎつけた竹中さん。

「いつかは元の場所で営業を再開したい」と、今回、食道街の跡地にキッチンカーの店舗として復活させることを決めました。
だるま堂・竹中康二店主「前のがのれんやしね、長いけんね、中の顔が見えんけど・・」
オープン前日にはのれんや横断幕を掲げる場所のチェックなど、開店準備に追われていました。
今回、出店するのはもともと「だるま堂」があったすぐ隣の場所。竹中さんには強い思いがありました。
だるま堂・竹中康二店主「(店の)形は残っているんだけど、ここでの営業はできない状況であったというつらい状況だったんですけど。この場で生まれた元祖の焼うどんの味をその場所でご提供することができるっていうことが意義があるのかなと」
そして迎えたオープンの11日。子供の客「おいしいです」
中には、被災前から「だるま堂」をよく訪れていた人も。

40代男性客「だるま堂の味ですねこれは。昔の鳥町食道街みたいにカウンターに座って鉄板の前で、そんなお店がまた再建できたら嬉しいなと思います」
40代男性客「写真撮ります。おいしいですね。独特のソースと言いますか、細いうどんといいますか、ああこうだったなと思い出しながら食べているんですけど」
火災から1年。小倉焼うどんの味を継承してきた「だるま堂」が、再開に向けた新たな一歩を踏み出しました。
だるま堂・竹中康二店主「ここでだるま堂が復活するっていうことがですね、今後の鳥町食道街の復興に向けた礎になればいいなと。鳥町食道街が再生する時にはきちんとした形でこちらにお店としてぜひとも復活したい」