満期で刑務所を出たBは、仮出所者に行われる生活や医療などの公的なサポートは得られなかった。

準主犯格Bの弁護人 伊藤芳朗弁護士
「正直、申し訳ない」


出所後、母親と一緒に暮らすものの、コンクリ詰め事件を起こした当時のゆがんだ親子関係のままだったと担当の弁護士は語る。

準主犯格Bの弁護人 伊藤芳朗弁護士
「彼が母親と良好な関係になれば、かなりの部分は解決できると思っていた。そういったところ(親子関係)に関わることができなかった。周りの社会資源を活用しながら、旗を振ることもできたのではと反省」


Bは府中刑務所に4年間服役し、2009年に満期で出所。埼玉県内のアパートで生活保護を受けながら一人暮らしをしていた。

仕事はせず、ほとんど引きこもりの状態だったという。