長野県内の企業経営者などが集まる新春の賀詞交歓会が10日、長野市で開かれました。
企業のトップは今年の信州経済をどう見ているのか展望を聞きました。


長野市で開かれた県経営者協会の新春賀詞交歓会。

県内経済をけん引する企業のトップや、阿部知事などおよそ300人が集まりました。

県経営者協会 碓井稔(うすい・みのる)会長:
「私たち(経営者)が、大きな覚悟を持って新しい価値を作り出し、そして多くの人たちに集い集まってもらうような環境を作るような、そんな英知を出していけば、必ずや皆さんの企業も、そして長野県の経済も大きく成長していくと思っています」

宮入キャスター:
「幕を開けた2025年。続く物価高の中、賃金の上昇による相乗効果は生まれるのか。信州企業のトップの皆さんに、今年の経済の展望を伺います」

八十二銀行・松下正樹頭取:
「今年はなんといっても長野銀行との合併がちょうど来年までもう一年を切った状態ということでございまして、これを成功に導くということが一番のポイントかなと」

2026年1月に、長野銀行との合併を控える八十二銀行。

松下正樹頭取は、自社だけでなく社会全体として今後に向けた道筋をつけていくべきタイミングと位置付けます。

八十二銀行・松下正樹頭取:
「今年は昭和100年とか戦後80年とか言われてますけど、経営者各位とも単独で生きていくのか、それとも私たちみたいな形で合併をしていくのか、そういったことを考えながらやる年そんな年になるんじゃないのかな」

インバウンド需要の増加や消費の拡大に期待を寄せるのは、サンクゼールの久世良太(くぜ・りょうた)社長です。

サンクゼール 久世良太社長:
「長野駅の方も海外の方も多くいらっしゃいますし、例えば長野のワイナリーに寄っていただくなど観光を面としてとらえた戦略が必要かなと思います」
「今年は巳年ですから脱皮を繰り返すような成長につながるような投資を企業としても行っていきたいと思っております」

県商工会議所連合会の水野雅義(みずの・まさよし)会長は、「中小企業も含めた景気回復」をポイントに挙げました。

県商工会議所連合会・水野雅義会長:
「景気は良くなっているが、中小企業はまだその感じはもっていない状況。そこにはすごくハードルは高いとは思ってるんですけども、それを乗り越えていかないと
たぶんこの経済とか国全体も良くなっていかない」
「色々なところから活気が出てくるそういう一年になってくれれば、いいなと思っています」