焼酎の製造過程で出るもろみや搾りかすなど廃棄物を活用 和紙の模様に

(記者)
「これは何の作業を?」
(生徒)
「このネリをいれると、水全体がトロトロして、繊維を繋ぎとめる役割をしてくれる」

和紙の原料となるのは、「カジノキ」や「コウゾ」などの木の皮。
それを白い繊維状にした後、「すけた」と呼ばれる道具で繊維が均一にからむようにゆすりながら紙を漉きます。

(生徒)
「表面を平らにするように心がけている」
(記者)
「けっこう難しい?」
(生徒)
「難しい」

最後に漉いた紙の水分を絞り、乾かすことで和紙ができあがります。

(記者)
「どのくらい乾かす?」
(生徒)
「1日かわかします」

そんな生徒たちが作る和紙には、ある特徴があります。

地元酒造メーカーの協力を得て、焼酎の製造過程で出るもろみや搾りかすといった廃棄物を活用し、和紙の模様にしているのです。

(都城商業高校・紙漉き文化再生プロジェクトリーダー 藤岡佑成さん)
「この文化を再生していくことが都城の魅力をいろんな人に知ってもらえるし、商品化してブランド化をしていけば、都城には和紙文化があったことを強く出していける」