■金融機関の対応は

今回詐欺被害にあった女性は、ほぼ毎日限度額いっぱいの現金を下ろしていた。このような取り引きがあった場合、金融機関は気づけなかったのか。

ネット上でもこんなコメントが見られた。

「いくら複数回と言っても1億円近い大金を降ろしているんだから・・・銀行は何やってんだ? 上得意様さえ守れんのか?」

もちろん金融機関に直接的な責任はない。しかしほぼ毎日多額の現金を下ろすなど、どう考えてもおかしい。

今回はATMを使っていて、その点は盲点だったかもしれない。

窓口で下ろす、窓口で振り込む、などの行動に気を配った結果、詐欺被害を食い止めた話はよく聞くが・・・

今後は窓口はもちろん、ATMの利用者にも気を配り詐欺被害を防ぐ意識がより必要となりそうだ。

口座の取り引き回数や金額が急に増えるなどの動きを検知する、警報プログラムを組むなどの工夫も業界全体で進める必要があるように思う。

※全国的には異常検知システム導入金融機関は多数ある

■そもそもの意識を高める

とはいえ一番は、1人で抱えないことだ。

警察は、おかしいと思ったらすぐに周囲に相談する、もしくは警察に連絡するよう呼びかけている。