寒いのは人間だけではありません。

周南市の徳山動物園では動物たちを守ろうと寒さ対策をしています。
雪がちらつく中、キュウカンチョウがいるのは・・・ヒーターの近く。
今シーズン最強寒波の襲来を受けて、山口県の徳山動物園では動物たちの寒さ対策に力を入れています。
寒いのが苦手な動物たちは展示場の扉を開け、暖房のきいた室内と自由に行き来できるようにしています。

少しでも寒さを和らげようと、ポニーには馬用の服「馬着」を着せていました。
今年のえと・ヘビの近くにもストーブ。
ヘビは変温動物で自分で体温調節ができないため、このように部屋を暖めているそうです。

そして、園の人気者・ゾウのナマリーとミリンダが暮らすゾウ舎の天井には、大きな赤外線ヒーターがなんと14台も設置されています。
2頭はスリランカ出身。寒さがあまり得意ではないため室内の温度を15度以上に保つよう対策しています。
メスのゾウ舎には床暖房もついています。
電気代や燃料費の高騰が頭の痛いところではありますが、動物たちを守るために欠かせません。

徳山動物園・重永和美・係長
「やっぱり動物たちの健康には代えられないので、高騰分ありますけれども、工夫しながら、ちょっと隙間を埋めたりですとか、ガラスにはプチプチじゃないですけど、断熱材を貼ったりとか、工夫しながらやっています。動物も寒いですけれど、元気なところを見て、お客さんもちょっと寒さを吹っ飛ばすような、そういう動物たちを見てもらえたらなと思っています」
動物たちも寒さへの備えを万全にしてお客さんを迎え入れていました。