起業に”男女差” 女性支援策も

日本政策金融公庫によると、起業家に占める女性の割合は上昇傾向にあり、去年は25.5%となっていて1991年の調査開始以来最高となっています。
しかし、まだ、男女間で大きな差があるのが現状です。

また、有業者に占める起業者の割合は2022年、福岡県では男性が11%に対し女性が3.2%で、全国平均の3.4%を下回っています。

福岡県では去年9月、起業を目指す女性をサポートするため「Bloom福岡」をスタートしました。
「Bloom福岡」では、収益化や法規制など起業に必要な勉強会を開催したり、オンラインの相談窓口を開設したりして、女性が抱えがちな家庭との両立などの相談にも応じています。
女性起業家の声
ただ、西崎さんは、たとえ起業したとしても片付けなどの「家事の負担」を減らさなければ長続きはしないと話します。

ホームポート 西崎彩智 代表
「家事が回らない。そのまま起業とか始めちゃうと結局どんどん家の中が回らない。回らない中でやっていくと罪悪感ももってしまって、仕事に集中できなかったり家族から応援されないので、夫婦でぎすぎすしたりお子さんとの関係が安定しない方が多い」

また、起業家育成コンサルタント吉田淑恵さんは、融資面など女性が優遇される支援は多いものの、そもそも起業を選択肢に入れている女性が少ないと話します。

起業家育成コンサルタント 吉田淑恵さん
「起業しようとは思わないというか思えないというか。起業してうまくいくイメーができていないと思う。なので起業してうまくいっている女性をたくさん見るとかそういう人に話を聞くと、私にもできそうだと選択肢に入れるというのが第一歩かなと思います」