3日、福島県本宮市で今年一年の無病息災などを願う伝統の祭り「大梵天祭(だいぼんてんさい)」が行われました。

「大梵天祭」は、本宮市の岩角寺(がんかくじ)で350年以上続く伝統行事で、毎年1月3日に行われています。参拝する人は、青竹の先に白や金色の紙が付いた「梵天」にそれぞれの願いを込めて奉納します。

そして、祭り最大の呼び物は長さ2メートルを超える12本の大梵天を奪い合う、「梵天争奪戦」です。梵天の一部を持ち帰ると、今年一年の無病息災や家内安全などの願いが叶うと言われ、およそ700人が参加しました。

争奪戦に参加した児童「背が小さいから落っこちてきたのを取る。兄弟喧嘩をしないようにしたいです」

争奪戦の参加者「今年はけがなく、子どもたちも病気せずに、元気に一年を過ごしたいです」

梵天を手にした人たちは大切そうに持ち帰り、今年一年の幸せを願っていました。