観光庁は、10月11日から始まる「全国旅行支援」について、期間を12月末までとすると発表しました。新型コロナのワクチンを3回接種した人などを対象に、1人あたりの旅行代金を、最大で1万1000円補助するというものです。
既に予約済みの旅行ツアーにも適用されるとあって、観光業界は期待を寄せています。
最大限お得に利用するために今準備すべきことを、旅行の専門家・鳥海高太朗氏に聞きます。

■「全国旅行支援」ってどういうもの?

9月26日に観光庁が「全国旅行支援」の詳細を発表しました。
実施期間は10月11日から12月下旬まで。今のところ年末年始は含まれない見通しです。

≪全国旅行支援≫
▼割引率は40%
▼割引の上限金額
 ホテル・旅館のみ1日一泊最大で5000円
 交通機関とパックの場合は最大で8000円
▼クーポン券は休日で1000円分 平日で3000円

8000円と3000円を合わせると、1日最大1万1000円お得になるということです。
利用するには、ワクチン3回接種済み、もしくは陰性証明の提示が必要です。

そして、既に予約済みでも支援対象とする方針ということも発表されました。キャンセルを不要にして混乱を防ぐためということです。

現在実施されている県民割は10月10日まで延長され、その次の日、11日から全国旅行支援が始まります。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
47都道府県全てが10月11日にスタートできるかというと、まだ準備状況によって遅れる可能性があるそうです。東京は確実に10月は無理だと思います。クーポンを発行するという仕組みがまだできていないので。東京自体もこれに参加するかどうかの方針は示していません。ただ東京都民が、全国に出かける場合に使えるようになるというのは、画期的だと思います。

■イベント割と併用でさらにお得に!

同じ時期に「イベント割」も開始されます。
「イベント割」は、チケットの割引などにより、コロナ禍で影響を受けた文化芸術やスポーツに関するイベントの需要喚起を行う事業です。
対象としては、映画館、音楽コンサート、スポーツ観戦、遊園地・テーマパークなどで使えます。
イベントチケット(オンラインを含む)の2割相当分(1枚につき上限2000円)割引されます。
期間は、10月11日~2023年の1月末までとなっています。