■日本も標的「全ての大陸からまんべんなく攻撃が常時来ている状態」

インフラなどを狙ったとみられる攻撃は、日本にも…。
(ハッカー集団のものとみられるSNSより)
「日本政府に宣戦布告。我々はロシア人『キルネット』です」
9月7日、SNSに投稿された動画。日本に宣戦布告したのは「キルネット」と名乗る親ロシア派のハッカー集団です。
「ロシアはウクライナで罪を犯していません。日本人はそれを知りながら反ロシア運動をしている」
ウクライナ侵攻を肯定する「キルネット」は、これまでもロシアに制裁を行う国などにサイバー攻撃をしたとしていて、今回は日本を標的にしたとみられます。
実際に政府のサイトや東京メトロ、JCBなどのホームページが一時、閲覧できない状態に…。いずれも「キルネット」が犯行をほのめかしていました。
日本のサイバーセキュリティ会社は、こうした海外からのサイバー攻撃は珍しいことではないと話します。
サイバーセキュリティクラウド 渡辺洋司 代表取締役
「サイバー攻撃自体は常日頃から起こっているものです。全ての大陸からまんべんなく、いろんな攻撃が常時来ている状態」
サイバー攻撃は日本にも絶え間なく仕掛けられています。検知した攻撃がどこの国から行われているのか、リアルタイムで可視化しています。

海外からのサイバー攻撃は増加傾向にあり、この10年で約33倍に。

セキュリティ対策の意識は高まっているものの、日本には課題もあると言います。
サイバーセキュリティクラウド 渡辺洋司 代表取締役
「基本的には守るだけ。受け身状態というところが今、欧米に比べてまだ遅れをとっているところ。攻撃された場合にやり返すとかも含めて、まだ法整備が整っていない状態かなと思う」