“令和のコメ騒動”価格戻らず 来年の見通しは?
井上貴博キャスター:
コメが不足している状況から、価格の高止まり続くのではないかといわれています。
2024年の主食用米の価格は、2023年と比べて跳ね上がりました。

【主食用米の価格】農林水産省 相対取引価格の平均値
2023年:1万5315円
2024年:2万3388円
1993年:2万3607円
1993年の大凶作のときは2万3607円だったので、大凶作の時とほぼ同じ水準まで上がったということです。

コメの取引価格高騰の背景としては、▼去年夏の猛暑による収穫不足で供給量が減少、一方で、▼コロナ禍が明け、外食産業の需要が高まったということがあげられます。
ホラン千秋キャスター:
小麦アレルギーの子どもは、米粉のパンなどを食べる機会が多いと思いますが、そこまで影響が出てしまうのでしょうか。
井上キャスター:
これまでの“価格転嫁ができない状況”が長引くと、コメ農家が潰れてしまうといわれています。

米流通評論家の常本泰志さんは「これまでが安すぎた。物価上昇やコスト上昇を価格に転嫁できず、上がった価格でも農家としてギリギリ」としています。
これから先は、5キロで3000円~3500円程度が普通の水準になっていくのではないかといわれています。