国の名勝、山口県岩国市の錦帯橋で橋の傷み具合などを調べる5年に1度の「定期健診」老朽調査が行われました。
市から委託された早稲田大学理工学術院の教授や学生など専門チーム14人が12月21日から調査しています。

錦帯橋は、江戸時代に造られた木造の、5つのアーチが連なる橋で、去年、創建350年を迎えました。2004年の架け替えから20年が経過しています。

木造の橋は年月を経ると木材が腐って傷む「腐朽(ふきゅう)」という現象が起きて劣化が進むため
定期的な健診が必要で、9月には高校生130人が重しになって強度調査が行われました。
今回は、橋の下に組んだ足場の中に入り、異常がある箇所をハンマーでたたいて音を聴いたり、測定機器で木に含まれる水の割合を確認したりして、傷み具合を調べました。

早稲田大学理工学術院 輿石直幸教授
「(錦帯橋は)木材を腐らせないための工夫っていうのが建築的な工夫がいっぱいされてるんですよ。前回も多少傷みは出てきてるんですけどそれから極端に進んでるって感じはしてなくて、わりと小康状態を保ってるって言う感じですかね」
調査は24日までで、結果は来年2月末までに市に報告されます。
傷みがある箇所には3月中旬ごろまでに防腐処理が施される予定です。