野党案“丸のみ” 少数与党で国会に変化?

17日(火)、“政治とカネ”の改革をめぐる法案が衆議院を通過。

カネの使い道を明らかにしなくてもよい「政策活動費」の廃止をめぐっては、野党側の案に自民党が賛成せざるを得ない事態となったのです。

当初、自民党は「政策活動費」の廃止に代わり「公開方法工夫支出」を提案。

新たな“抜け穴”ではないかと批判されていました。

立憲民主党 後藤祐一 議員
「(非公開枠に)何でも入ってしまうじゃないか。ブラックボックスめっちゃ大きいじゃないか」

自民党政治改革本部 小泉進次郎 事務局長
「何でもかんでも『公開方法工夫支出』に入るというのは、それは違う」

自民党は、国益やプライバシーに配慮が必要な支出は公開しなくてもよい、と主張。

では、現在の支出の中で該当するものを具体的に問われると...

小泉進次郎 事務局長
「2023年の自民党の支出に『公開方法工夫支出』に当たるものがあるか。正直、我々、提案者では具体的な運用についてはわからない

後藤祐一 議員
「(法案の)提出者が『公開方法工夫支出』、具体的にどう使っているか分からない。どこに立法事実(法律を作る根拠)があるのかを聞いたのに答えられないのはいかがなものか」

結局、自民党に数の力で押し切る議席はなく、断念に追い込まれたのです。

石破茂 総理大臣
「私ども少数与党なので、自分たちが言ってきたことが、そのまま通る状況にないことも承知している」

少数与党の国会では、今後もさまざまな課題の行方が予断を許しません。