燃えている住宅に取り残されていた子どもを助け出しました。
先月、山口県下関市で発生した火事で、救助に協力した女性に感謝状が贈られました。
下関市中央消防署から感謝状が贈られたのは、下関市丸山町に住む原嘉代子さん(71)です。

11月13日深夜、木造2階建ての住宅が半焼する火事が発生しました。
近くに住む原さんは、自宅で寝ていましたがその家に住む女性からのインターホンで火事に気づきました。

女性はパニックになっていて、火事の現場に行くと、2階に男子小学生が逃げ遅れていということです。階段の近くが燃えていたため、原さんが出窓に足をかけて降りるよう呼びかけました。
原嘉代子さん
「とりあえず顔見ようと思って“窓開けて”って言ったら元気だったので。(男の子が)怖かったみたいで“できない”って。わたしも根拠もないのに“できる!”って勝手に」
原さんは、飛び降りてきた男子児童を受け止めて助けました。
児童は足にすり傷を負った程度で、大事には至らなかったということです。
原嘉代子さん
「今考えると冷静に行動したつもりなんですけど、(男の子が)よく頑張りました」

山本智志署長は「火災現場の判断は消防職員でも難しいなか、適切な誘導で避難させた」と原さんをたたえていました。