「戦術核より原子炉への攻撃か」…実行の場合ヨーロッパ諸国へ大きな打撃

「危険な話ですね。今、ロシア軍は撤退していますよね、逃げている。そしてウクライナ軍がどんどんどんどん奪回していると。そうした中で、最後の所、今ロシア軍が支配し占拠している原発を、どういう形にして逃げていくかというところは最大の問題になっているんですね。アメリカのCNNによりますと、プーチン大統領は1人の司令官を解任し、軍の統制がもうガタガタに崩壊した状態で、『プーチン大統領自らが指揮官になって、軍隊に指令を出すことを決定をしたようだ』ということです。ですから、この原発については、ロシア軍が撤退し、ウクライナが取り返していく。最後のところ、この原発をどうするかということが非常に大きな問題で、その鍵を握っているのは、実はプーチン大統領自らが決断するという方向性が見えてきて、非常に危険が高くなってきているということなんですね」
ーープーチン大統領がやるぞと言ったら攻撃してしまうわけですか?
「そうですね。ですからプーチン大統領は『最終的に核使用もあり得る』と言っているんですね。そうすると、私達は『戦術核』とか頭にすぐ浮かぶんですけども、この中に実はこの原発を核使用の中に含まれてるんじゃないかということで、もしこれが爆発して南から南東の風が吹いたら、ポーランド、ドイツ、ハンガリーあたりまで何十年にもわたって被害が及ぶということです。プーチン大統領からすれば、『戦術核』を使って1つの都市を潰していくよりは、こうした復讐の方が実はヨーロッパに対して大きな打撃を与えると」

「ポーランド、ドイツそしてその南側のハンガリーあたりまで大きな被害が及ぶということです。プーチン大統領はNATOの東方拡大をやめろと言ってきたけども、結局どんどん東の方に、自分たちの方に迫ってきた。そして最終的には、彼の決断をもって原発をどうするかということが決まる状況になってきているということです」
ーー最新の情報でいうと、この4つの州で住民投票が行われ、来週あたりにその結果も伝わってくると?
(MBS三澤肇解説委員)
「クリミアに行ったときは97%が賛成でしたが、最初からもう結果わかっていたと。そして、核攻撃の口実を編入によって与えてしまうことが最大の脅威ですね。原発も怖いですけどね」
(2022年9月23日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)














