ロボット掃除機と電気ストーブの併用に注意

また、ロボット掃除機を使う際にも注意が必要です。
稼働中のロボット掃除機に押されて電気ストーブが動き、ソファーなどの家具に接触してしまうことも。
東京消防庁によると同様の事例は実際に起こったことがあり、取り扱い説明書の使用条件や注意点を読み、危険な状態にならないよう呼びかけています。

坂口氏によると、ロボット型掃除機がコードを巻き込んで電気ストーブを移動させてしまう場合もあるので、ストーブから離れるときは「電源を切る」「コードを抜く」ことが大切です。

恵俊彰:
ちょっと30分、お出かけ中にロボット掃除機に掃除しといてもらおうというのはありがちですよね。

坂口隆夫理事:
電源を切っても、コードが繋がっていると場合によっては、電源が傷ついてスパーク、出火という可能性もありますから、必ずプラグをコンセントから抜くということを励行してもらいたいですね。

コメンテーター ふかわりょう:
どういうプロセスで出火につながるんですか?

坂口隆夫理事:
一つはトラッキング現象の火災です。
プラグがコンセントに常時差し込まれているものは、時間が経つと緩んできてその間にホコリが溜まって水分を含むと電気が通じちゃうんです。それでスパークして火災につながります。
あとはコードを束ねて使ったり、折り曲げて使ったり、重い物の下に挟まれていたりすることで半断線状態になって熱を持って出火する。
タコ足配線も注意しなきゃいけないですね。コードは、大体1500Wまでしか使用できませんからそれ以上の器具をたくさんつけていると、元の方で熱を持ってそこで火災が起きてしまう。

恵俊彰:
たまに抜いてちゃんと掃除した方がいいんですね。

坂口隆夫理事:
大掃除の時期ですからね。コンセントを抜いて、乾いた布でホコリを取ってまた差し込むといいです。

(ひるおび 2024年12月18日放送より)
==========
<プロフィール>
坂口隆夫氏
市民防災研究所理事
元東京消防庁 麻布消防署長
40年にわたり消防行政に携わり様々な災害を経験