コインロッカーに、紙袋が無かった。中には自分が産んだ子どもの遺体が入っている。いつもなら鍵を掛けるがこの日はお金が無かった。「バレてもいいや」――。そう思ったが逮捕されて思い直した。「やっぱり自分の子どもを助けられたら良かった」。
起訴状などによると、28歳の女は今年6月、大阪・日本橋の駐車場にあるコインロッカーに、自身が出産した赤ちゃんの遺体をポリ袋に入れたうえ、紙袋に詰めて遺棄した罪に問われている。なぜ子どもを遺棄しないといけなかったのか。裁判を傍聴すると、彼女の壮絶な半生をうかがい知ることができた。
北海道で生まれた女は、美容専門学校に通うも、おじが亡くなったことなどにより学校を辞め、風俗店で勤務して生計を立てるようになったという。派手な暮らしが抜けきれず、実家のお金を使い込んだことをきっかけに母親から叱責され、家出。東京を経て大阪へとたどり着いたのは約2年前だった。
生活を支えていたのは、自らの「体」。売春をして生計を立て、大阪のビジネスホテルを転々とする日々を送っていた。そんな去年の夏頃、突如つわりに似た症状が出てきたという。”客の男に妊娠させられた”と気づいた瞬間だった。
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