「スーツも持ってなかったんで、慌てて買いに行きました」

精悍な顔立ちと184センチの長身を武器に、早くから頭角を現した渡辺。26歳の時には、NHK連続テレビ小説『はね駒』でヒロインの夫役に抜擢。そしてその翌年、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』でドラマ初主演。渡辺は「朝ドラをやっているときに『来年大きい時代劇があるかもしれないから馬(乗馬)と殺陣だけ練習しておいて』って言われて、準備していたら後日『記者発表やるから行ってね。大河ドラマの主役だよ』って。スーツも持ってなかったんで、慌てて買いに行きました」と、当時を振り返った。
この『独眼竜正宗』は平均視聴率39・。7%で、今も大河ドラマ歴代No1視聴率を誇る。中でも語り継がれる伝説的シーンが、勝新太郎演じる豊臣秀吉と渡辺演じる伊達政宗の初対面シーンだ。
撮影前に一言挨拶はしたものの、その後は本番まで「絶対顔を合わせないように、それぞれ段取りだけ別々にやってリハーサルなしの一発本番」だったという徹底した環境づくり。こうして、およそ一分間、一言も言葉を交わさず対峙する秀吉と政宗のドラマ史に残る初対面シーンが完成した。














