被災者の中には、岩手に縁のある人も。
珠洲市に住む浅田久美さんは釜石市出身で、元日の地震発生時は釜石に帰省中でしたが、地震で自宅の屋根の瓦が崩れる被害がありました。

(浅田久美さん)
「向こう側の瓦がずれてるんですけど、それをある程度と整えてくれて、やっと雨漏りは止まったんです」
能登半島地震の発生からまもなく1年。
被災地の復興は道半ばです。
8月12日、台風5号が大船渡市に上陸し、沿岸部や県北部を中心に大雨をもたらしました。
台風が県内の太平洋側に上陸したのは、統計開始以降初めて東北地方の太平洋側に上陸した2016年8月の台風10号以来のことでした。

久慈市下戸鎖では48時間の降水量が481.5ミリとなり、観測史上最大を記録。
市内を流れる長内川など複数の河川が氾濫危険水位を超え、河川流域の地域には県内で初めて緊急安全確保が発令され、住民に緊張が走りました。
(佐藤記者リポート)
「盛岡市門です。こちらでは道路が冠水していて、通行止めとなっています」
同じ月の下旬には盛岡市でも記録的な大雨となりました。
8月27日の午後8時ごろ県の内陸部に線状降水帯が発生し、盛岡市では短時間に猛烈な雨が降りました。