姉の影響でカメラをはじめる

逸見祥希さん
「3つ上の姉が先に高校で写真部に入っていたんですね。それで姉が高校のフォトコンテストで、結構写真の賞を取っていたので、姉ができるなら自分もできるだろうと思って、それがきっかけで始めましたね」
最初は学校の友人など、人物を中心に撮影していた。

逸見祥希さん
「高校生の時に感じていたのは、もちろん撮ることも楽しいのですけど、良い写真が撮れた後に人に見せて、これ良い写真だねとか面白いねとか、写真を介して一緒にいろいろな話ができるのが写真の魅力だなと」
徐々にアマチュアのフォトコンテストに応募し、賞を取ることも増えた。そこで自信もつき始め、将来は写真の仕事に就きたいと考え、反対していた両親を説得し、日本大学芸術学部写真学科に入学。


逸見祥希さん
「全国から写真を極めたいという学生が集まってくるんですよ。そこに飛び込んで果たして対抗できるのかっていうのは、正直結構怖かったですね」
人物を中心に撮影していた逸見さんだったが、大学の休みに青森へ帰省した際に見た地元の風景に大きな影響を受けた。
逸見祥希さん
「大学3年生の夏休みに帰省して、地元が変わった風景を目の当たりにしたんですね。小さい頃遊んでいた公園とか林とかがあったのですけど、それが一面無くなってしまったんですよね」
その場所にできていたのは、太陽光パネル。
時間帯によって姿を変える太陽光パネルに興味を持ち、大学卒業後に写真学科で助手の仕事をやりながらも、日本各地にある太陽光パネルの写真を撮り始めていた。


しかし、それだけでは終わらず…。
逸見祥希さん
「この太陽光パネルがある理由と、この太陽光パネルがなかったら地球がどうなってしまうのかっていうことを学ぶことで、より自分の作品を理解できるようになっていきましたね」
そして早稲田大学大学院に入学。エネルギーや環境学を学んだ甲斐もあって、写真に深みが生まれ、大きな賞を受賞する。
