山口県下関市で建造された新しい捕鯨母船が17日、北海道や東北沖での操業を終えおよそ半年間ぶりに母港の下関に帰港しました。



下関港に帰ってきたのは、国産の捕鯨母船として73年ぶりに下関市で建造された「関鯨丸」です。



今年5月に出港、今月6日までに北海道や東北沖でニタリクジラ175頭、イワシクジラ25頭、ナガスクジラ30頭を捕獲しました。

今回の操業で体長およそ20メートル、重さ60トン以上の大型のナガスクジラも捕獲しています。

引きあげから解体、箱詰めまで船内で行えるため衛生面や品質が格段に向上したといいます。

共同船舶 所英樹 社長
「関鯨丸はナガスクジラが獲れるように設計してつくられた船です。ぜひ日本産のナガスクジラご堪能いただければと思います」



「関鯨丸」の帰港に合わせて、市内ではナガスクジラフェアが始まりました。

唐戸市場の中にある商店では解凍されたナガスクジラの赤身などが1パック1000円で販売され、訪れた人が買い求めていました。

北九州市から
「小さいころ毎日食べていたんですよ。この何十年食べていないから珍しいなと」

市内の25の飲食店や宿泊施設で、ナガスクジラを用いた料理が今月23日まで提供される予定です。

「関鯨丸」は来年3月までメンテナンスをして、4月後半から再び漁に出るということです。