気象予報士はジェット気流を注視
気象予報士が日々の天気図を解析する際に最初に着目するのがジェット気流です。上空のジェット気流の位置や速さによってその後の天気の移り変わりが大きく変わってくるためです。雨を降らせる低気圧や前線、高気圧などもこのジェット気流によって西から東へ移動するため、西から天気が変わることが多いのです。また、台風が日本付近で東へと向きを変えることが多いのも台風がジェット気流に乗って進むためです。
ジェット気流というと一見私たちの生活とは関わりのないように思えますが、実は身近なところに影響を与えています。年末年始の帰省などで飛行機に乗られる方も多いのではないでしょうか。ぜひ飛行機に乗った際は行き帰りの飛行時間の差にも注目してみてくださいね。
(気象予報士 辻村奈都子)