子どもとして悲しい気持ちが大きい…
検察側は冒頭陳述で、大門被告は2012年ごろから、里帆さんに性的興味を抱くようになり、体を触ったり、風呂場を覗いたりしていたと指摘。また殴るなどの暴行を加えたことで里帆さんが恐怖心を抱くようになり、里帆さんに衣服を脱ぐように命じ性行為を行ったとしています。大門被告は性行為後は口止めをしていたと検察は主張しました。
また、検察側は、里帆さんが妹への性被害が及ぶことを恐れたこと、母親や親族が大門被告を必要としていたこと、里帆さん自身の高校への通学や大学に進学するために、大門被告に逆らうことが出来なかったと指摘しました。

一方、弁護側は「被告は里帆さんに手をあげたことはあるがしつけの範囲で恐怖心を抱かせるものではない」と反論。「性行為は事実で倫理的に非難されるが、抵抗不能な状態までは陥らせていない」としました。

初公判で弁護側の主張を聞いた里帆さんは――
福山里帆さん
「認めてはこないだろうけど、そこまで言われるとは思っていなかった。拒否しているのはわかるじゃんって。怒りよりもぼう然とか、悲しいとか寂しいとか、そういう感じの方が…。引いている感じ」


次回の裁判は1月23日で、里帆さんは被害者参加制度を利用し、証人として裁判に臨む予定です。