市民が刑事裁判の審理に参加する裁判員制度。現在は18歳以上がその対象です。若者の司法への理解度の向上が課題となる中、静岡地裁が12月13日、静岡市内の高校で出前講義を行いました。

12月13日、常葉大学付属常葉高等学校で行われた裁判所による出前講義。テーマは裁判員裁判です。国民の感覚を裁判に反映させ、司法の信頼性を高める目的で2009年から始まったこの制度は、2024年で15周年。

2022年の法改正で裁判員の対象年齢が18歳以上と改正され、若者の司法への理解度の向上が課題となっています。

<裁判長役>
「開廷します。被告人は証言台の前に立って下さい」

12月13日は國井恒志裁判官が講師となり、司法への興味・関心を深めてもらおうと模擬裁判などを行いました。

<裁判長役>
「主文、被告人は無罪」

模擬裁判では弁護人、検察官、裁判員などの役に分かれ、判決までの流れを体験しました。

<参加した生徒>
「司法に関われる機会はなかなかない機会なので、(裁判員に)選ばれたら必ず行きたい」

<静岡地裁 國井恒志裁判官>
「出前講義のように、裁判官が出かけて行って、直接説明することも大事だけど、(裁判員の)経験者の人の生の声を高校生とか、若い方に直接聞いていただく機会が非常に大事だと思っている」