2027年度末で廃止する予定の「弘南鉄道大鰐線」について。青森県弘前市は、線路の撤去費用が2018年度の時点では6億9500万円と試算していて、現在はさらに高額になると見込んでいることがわかりました。
弘南鉄道大鰐線について、弘前市は、沿線自治体などで構成する協議会が2018年度に調査した線路の撤去費用を明らかにしました。
それによりますと、大鰐駅~中央弘前駅までの13.9kmは線路の撤去に1mあたり5万円がかかるとした場合、全線の撤去費用は6億9500万円と見込まれるということです。
ただ、この試算をしたあと物価や人件費が高騰していて、弘前市は現在撤去した場合の費用は、さらに高くなっているとみられるとしています。
今後、その費用をどのように捻出するかが焦点となっていきますが、弘前市は国や県から支援が得られるのかも含め今後協議する方針です。
このほかにも、弘前市は中心街のまちづくりの観点から「中央弘前駅」について大鰐線が廃止したあと、どのように取り扱うのか今後、事業者の意向を確認するとしています。