費用のバランスを考えながら…最大の努力を
岩倉市は来年度以降、水道施設を整備してこれまでの地下水に、愛知県の水道水を混ぜ希釈して供給する方針だ。しかし、これでは濃度は薄まるもののPFASは残る。PFASを取り除く施設を設置できないのかを問うと、市の担当者は「活性炭を活用した除去施設を造れば除去できるとは思う。ただし、すごくお金がかかる工事になる。費用のバランスを考えながら、その時にできる最大の努力をしていきたい」と語った。
施設を造れば、その費用負担は水道料金の上乗せとして市民に返ってくる可能性もあり、市としても頭を抱えていた。国の安全基準を明確に超えていれば、ある意味判断はしやすかったのかもしれない。今回はギリギリとはいえ、国の基準を下回っている点が判断を鈍らせているようだった。
