「原因を特定しようと探っているが、正直分からない」
住民にとってはまさに寝耳に水の“PFAS問題”。原因究明と対策が焦点になる。岩倉市役所の担当者を直撃すると「原因を特定しようと探っているが、正直分からない」と困惑の様子を見せていた。PFASと関係していそうな工場などもないし、水源は河川などではなく地下水だったため、どこからPFASが紛れ込んだのかまでは特定が難しいという。

PFAS研究の第一人者で、京都大学准教授の原田浩二氏に聞くと「地下水とはいえ、水源の上流地域にPFASと関連しそうな工場や施設がないのか、丁寧に見ていく必要がある」と指摘した。同時に「行政はPFASを低減させる努力を、個人の自衛策としてはPFASを除去する活性炭を活用した浄水器を使うこともできます」と語っていた。
