日本銀行が金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の維持を決定しました。その後、円相場は円安に進み一時1ドル=145円台に。一方、歯止めがかからない円安が“追い風”になるところもあるようです。
■急速な「円安」が追い風に! ブランド買い取り価格上昇

日本銀行 黒田東彦 総裁
「金融緩和を当面続けるということには全く変わりありませんので、当面ですね、金利を引き上げるというようなことはないと言っていいと思います」
22日の会見でこう述べた日銀の黒田総裁。日本銀行が金融政策の維持を発表したことを受け、外国為替市場では「円売り、ドル買い」の動きが加速。一時1ドル=145円台と24年ぶりの円安水準となりました。一方、この急速な円安が追い風になる場所もあります。

東京・銀座にある高級ブランド品などを買い取るお店では…。
ブランドオフ営業本部 高木啓行 本部長
「円安になりまして買い取り価格の相場が非常に上がってきておりまして、非常に買い取りのお客さまが増えてきております」
円安の今、海外からの客にとってブランド品を日本で安く購入できる絶好のチャンス。特に中古のブランド品が人気で、買い取り価格が上昇しているというのです。
買い取り現場にお邪魔させてもらうと22日、訪れたのは50代の女性。持ってきたのは30年以上前にプレゼントされたもののほとんど使用してこなかったエルメスのバッグ。当時の価格は50万円ほどだったといいます。

店長
「けっこう時間としてはたっているんですけど、状態としてはまだキレイな状態ですね」
はたして、査定額はいくらになるのでしょうか?
店長
「買い取りのほうが55万円ですね」
いただきものの約50万円だったバッグが、30年後の今、55万円で売れたのです。
さらにこの日、訪れた60代の女性が買い取り希望で持ち込んだのがシャネルの財布やバッグなど約10点。
60代女性
「今シャネルさんが買い取りが高いみたいなんで。今がチャンスかなと。円安だし」
10年間使い込んだブランド品。お値段は?
店長
「全部で10万8000円なので、きれよく11万円ですね」
60代女性
「やった~」
かなり使い込んだ中古のブランド品10点が11万円に。この結果に女性も大満足!
ブランドオフ営業本部 高木啓行 本部長
「円安で買い取り価格もあがっていますし、あとはそれがたくさん売れるようになってきておりますので、本当にうまく回り始めてきたなっていうのを実感しておりますね」