
(キャスター)錦江湾が朝日で輝く中でのけあらしは、幻想的でしたね。鮫島さん、けあらしはどういった条件で出現するのでしょうか?
(鮫島気象予報士)出現のポイントは、朝の冷え込みです。現在、錦江湾の水温が20度ぐらいと平年よりもやや高めらしいのですが、そこに朝の冷え込みが強まりました。海水と気温の温度差が大きくなって、湯気のような霧=けあらしが出現するという仕組みです。

イメージとしては露天風呂の湯けむりと同じ原理です。ただ気温が上がると海面との温度差が小さくなるため、けさのような冷え込んだ日の日の出から1時間ほどしか見られない現象です。
(キャスター)あす以降も、けあらしを見られるチャンスはありますか?
(鮫島気象予報士)もちろんあります。この冬は、平年並みの寒さが予想されていますし、この先、しばらく上空の寒気が抜けきらない見通しです。
週間予報をみても、最低気温・最高気温ともに金曜日ごろまで、この時期らしい寒さが続き、土曜日・日曜日は寒気が一段と強まる予想です。日曜日は日中、鹿児島市は11度までしか上がらない予想です。今季一番の寒さとなりそうです。