「イチゴや生クリームが…」 タルト専門店も値段高騰に悩む

眺めるだけでもワクワクするようなおいしそうなタルト。金沢市のタルト専門店「デュ・ボンタン」では11月から、クリスマスケーキの予約受付を開始しました。

しかし、例年以上に物価高の波が押し寄せているといいます。

デュ・ボンタン 岡島美智子さん「イチゴや生クリームが高騰していると聞いている」

タルト生地にたっぷりと乗せられた栃木県産のイチゴは、2023年から1割の値上がり。このほかチョコレートはおよそ3割、生クリームなどの乳製品も1割から3割程度、仕入れ価格が上がっているといいます。

原材料価格の高騰を受け、定番のデコレーションケーキとタルトのセットは、それぞれ2023年から100円値上げしました。タルトのセットは例年の7号から6号にサイズを小さくするなど、苦渋の対応を強いられました。

デュ・ボンタン 岡島美智子さん「大変厳しい状況にはなっているが、できるだけ華やかさを変えずに皆さんに楽しんでもらいたいという思いがあるので、工夫しながら提供させてもらっている」

クリスマスケーキについては、原材料を見直す対応も考えてはいるものの、品質を担保したい理由からなかなかスムーズにはいっていません。

搬送費を抑えるため、業者からの仕入れを毎日から2日に1回に減らしたほか、フルーツも配送ではなくスタッフが市場に直接取りにいっていくなど、店側も品質をおとさず、かつコストを落とさずに商品を提供できるよう、涙ぐましい努力を続けています。