10年前に香川県内でおきた交通事故で娘を亡くした母親が、先週、高松市の高校で「命の大切さ」を訴えました。
「行ってきます」と出かけた姿とは全然違う状態 愕然と…

(秋山裕紀子さん)
「朝、行ってきますと言って元気に出かけた姿とは全然違う状態で愕然としました。最初はもう自暴自棄になって生きていることが嫌になるというところがあったんですけど、それではいけないな、というところですごく葛藤がありました」
当時の心境をありのままに、高校生に語ります。交通事故で一人娘を亡くした、秋山裕紀子さんです。
10年前、当時小学5年生だった娘の実久(みく)さんは、下校中に軽乗用車にはねられました。運転していた男は、危険ドラッグを吸った状態でした。秋山さんは犯罪被害者の遺族として、講演活動に取り組んでいます。

(秋山裕紀子さん)
「事故の衝撃でランドセルの肩ひもがちぎれてしまいました」【画像①】
「ちょうど救急車両に娘が乗って今から病院に行くぞというところだったので一緒に乗って病院に行ったんですけど、車両内では心臓マッサージが行われていて、血液のにおいが充満していました」

大切な命を守るために。秋山さんは、普段のちょっとした行動にも気をつけてほしいと呼びかけました。