宮城県加美町のゴルフ場跡地で建設が予定されているメガソーラーの計画では、地元での理解が深まっていないとして、事業者が、国に提出した環境アセスメントの準備書を取り下げていたことが分かりました。
加美町のゴルフ場「やくらいサイズゴルフ倶楽部」の土地では、外資系企業がメガソーラーの建設を計画しています。

ただ、ゴルフ場の運営会社が虚偽の説明をして用地を転売したとして、町が事業者側を相手取って土地の所有権の返還を求める裁判を起こし、事業者側も損害賠償などを求め町を提訴しています。

県や経済産業省によりますと、事業者は、国に届け出ていた環境アセスメントの準備書を今年10月30日付で取り下げたということです。経産省には事業者側から「地元との調整を優先するため手続きを中断したい」と連絡があったということで、今後は裁判などの手続きが落ち着いた段階で、改めて準備書を提出するか廃止の通知書を提出して事業を断念するか判断される見通しです。

取り下げについて町は「真摯に住民の意見を聞いてほしい」とコメントしています。