西和賀町の特産品、「大根の一本漬」が2024年も7日に販売が始まります。
廃止の危機を乗り越えた地域自慢の冬の味覚を消費者に届けます。

西和賀町沢内地区の加工施設では4日、「大根の一本漬」の出荷作業がピークを迎えていました。
一か月余りに及ぶ漬け込みを終えたダイコンを袋詰めするスタッフの顔には、どこか安堵の表情が浮かびます。
西和賀町の「大根の一本漬」は、それぞれの家庭で保存食として親しまれてきた地域の冬の味覚を西和賀産業公社が商品化して売り出したものです。
しかし、食品衛生法の改正で漬物製造の基準が厳格化。
施設を改修するとなると多額の費用も見込まれることから一時は製造の取り止めも検討されました。

それでも公社ではダイコンの保管場所、洗い場、加工施設を分散して基準に適した施設を確保することで10月に保健所の認可を取得。
ダイコンをそれぞれの場所に運ぶ作業で従来よりも多くの手間がかかりましたが、なんとか7日の販売開始にこぎ着けました。