障害そのものが不幸だとは思わない。幸せならそれでいいんじゃないか。

踊りが好きなしーちゃんに、両親はダンスを習わせたこともありました。ダウン症で足腰が弱く、長時間の歩行が難しいしーちゃん。

しーちゃんが生まれたとき、障害について夫婦で話し合い考えたといいます。

父・藤井武夫さん
「僕たちを選んでくれて生まれたんだし障害があることが不幸なんじゃないんじゃないか。障害に負けてしまうというか障害にくじけてしまうというか、そのことが不幸であって障害そのものが不幸だとは思わない。その子が幸せならそれでいいんじゃないかって、そう思えたよね。思えるようになってからすごい前向きになって」

晩ごはんの食卓に、しーちゃんが箸を並べ始めました。

(Q:これしーちゃんの役目なんですか?箸の配膳)
母・藤井由香さん
「きょうは張り切ってるんだ思います。上手じゃ、しーちゃん」

中学1年と小学6年の妹もしーちゃんの力強い味方です。

父・藤井武夫さん
「この子が生まれたから”かすがい”っていうか、特に大きなかすがいになった気もするし、家族の絆っていうのが強くなってるかなっていうふうには思いますね」

母・藤井由香さん
「しーちゃんもどんな面で妹たちを支えられるかわかりませんけど心の支えでもいいので、お互いを支え合って幸せに楽しい日々を過ごしてもらえたらなと思います」