日韓関係への影響は大きい? 日米関係にも影響か

上村キャスター:
そして気になる日韓関係についても見ていきましょう。
岸田前総理と尹錫悦大統領は10回以上のシャトル外交を繰り返すなど良好な日韓関係を築いてきましたが、今後の日韓関係について、5日の衆議院予算委員会で石破総理からは「安全保障の状況が根底から変わるかもしれない」という発言がありました。
さらに、防衛省 防衛研究所の浅見明咲さんは「日韓の連携が上手くいかなくなることで日米の外交関係にも影響が出る可能性も」と仰っています。
井上キャスター:
2国間だけでなく日米韓、あとは中国、ロシア、北朝鮮…この辺りはどう見ているのでしょうか。
浅見明咲さん:
トランプ氏の大統領再選が決まり、1月20日に就任します。“トランプ2.0”に向けて日韓が連携していく大切さが非常に注目されていた時期でもありました。
来年、日韓は国交正常化60周年を迎える年でもあり、日韓の協力が非常に重要視されていた中でこのような状況になってしまい、復活していたシャトル外交がどうなるのかも一つの懸念点かと思います。
日米韓の協力に関して、すぐに悪化することは考えづらいですが、足並みを揃えられなくなることで、長期的に中国、ロシア、北朝鮮に対する対応に少しずつ影響が出てくることは考えられると思います。
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<プロフィール>
浅見明咲さん
防衛省 防衛研究所
朝鮮地域の安全保障が専門
ソウル国立大学卒 日韓関係に詳しい
田中ウルヴェ 京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰