車に乗れば契約成立!日雇労働の仕組み

 あいりん地区の日雇労働の仕組みはこうです。朝5時ごろ、何十台もの車があいりん総合センターの周辺に止まります。フロントガラスには仕事内容・場所・日当など条件の書かれた紙が置かれていて、希望する車に乗り込めば契約成立。その車で現場に向かいます。

 ただ、全員が仕事を得られるわけではないため、日雇労働者向けの雇用保険があり、2か月で26日以上の労働があれば1日最大7500円の失業保険が支給されます。

 あいりん地区は、景気悪化で仕事が少なくなる中で「生きていくのがあまり上手でない人をどう受け入れ支えていくか」という街に変わっていった側面があります。そのため支援体制も充実していて、約10の支援団体が活動しているほか、110人のスタッフが在籍する「釜ヶ崎支援機構」では530人分の宿泊施設を無料提供しています。