クマの出没相次ぐも、駆除の課題は“猟友会まかせ”

南波キャスター:
危険回避やクマが出た場合にどうするのかというところにも、実は大きな課題があります。

例えば「クマが目撃された」情報が入ると、自治体から猟友会に依頼をします。今回のパターンも同じですが、猟友会がワナの設置やパトロールなどを行い、捕獲・駆除をしていきます。

警察も出動することはありますが、周囲の安全の確保を行うだけです。もし市街地でどうしても発砲しなくてはいけない場合には、警察が判断をした上で撃つことはパターンとしてはあるそうです。

ただこれには、大きな課題もあります。

昔から言われていますが▼猟友会のメンバーの高齢化、▼出動報酬が3000~4000円ぐらいになります。日本ツキノワグマ研究所の米田理事長によると、「猟友会が要請に応じるのはあくまでもボランティア。命をはって作業をするのに報酬が50年前と変わっておらず、安すぎる」という状況になっています。