交通事故で車内に人が取り残されたことを想定した救助訓練が酒田市で行われました。
この訓練は実際に現場で救助を行う隊員の知識と技術の向上を目的に開かれたものです。

訓練には県内すべての自動車ディーラーからなる県自動車販売店リサイクルセンターが車を提供し、実際に車を使いながら救出の流れを確認しました。

交通事故現場では大きく車体がゆがむなどして脱出が難しくなる一方で、人命救助のためには迅速な救出が必要となります。

酒田地区広域行政組合消防本部 庄司秀樹 消防司令長「救助出動の中で交通事故の救助件数が最も多い。近年そういう傾向にある。要救助者の負担にならないように、ガラスの破壊の仕方やドアの開放の仕方を安全を確保しながら的確な救助活動が出来る実車を使った訓練は非常に有効」

参加した隊員「時間が経つにつれ身体にも負担がかかるので、早くドアを開放するテクニックが必要」

1市2町を管轄する酒田地区広域行政組合の去年1年間での救助出動70件のうち交通事故に関する出動が22件となっていて、隊員たちは、迅速な人命救助のため、技術を確認していました。