「何度も拡散指示が…」支持者が集まる「チームさいとう」LINEの登録者が内部証言

その裏側を知る女性が取材に応じた。女性は、斎藤氏の支持者が集まるLINEグループに登録していた。

女性
「私が登録した時は『チームさいとう』公式LINEという文言がついていました。このお部屋に登録して入ると、デジタルボランティアのページに飛びます。X、Instagram、YouTube、TikTokの情報交換ができる場に飛びます」

「チームさいとう」と名づけられたLINEグループでは、県外からも支持者が応援に駆け付ける様子がうかがえる。

「管理者」を名乗るアカウントから、SNSの発信について指示が出されていた。

女性
「ずっとずっと、私が入ったときから毎日、もう何件も何件も拡散拡散。管理者がこうやって拡散指示をこのLINEの中で出すんですね」

なかには、斎藤氏が様々な勢力によって陥れられているとする動画も。

女性
『行政・司法・警察・報道、全てが繋がっていた』(というサムネイルの動画)。これはもう本当にこのLINEの中でも、何度も何度もこのYouTubeの拡散指示が出て。『斎藤さんは騙された』『県民局長が悪』みたいな、議論がなされて、一気に拡散していきました」

斎藤支持者のLINEグループだが、立花氏の動きも共有されていた。

女性
「『立花候補より』と連絡が入って、『本日最初の街頭演説の場所はこちら』と奥谷さんの住所があり、みんなで『近くやから行こ』と誘う投稿がありました」

参加を呼びかけるような投稿。演説場所として書かれていたのは、百条委員会の奥谷委員長の住所だった。

そして、数時間後…

立花孝志氏 演説のYouTube動画
「出て来い奥谷!一応チャイムだけ鳴らしておこ。あまり脅して奥谷さんが自死されても困る」

斎藤支持者のLINEグループに入っていた女性は、斎藤氏の街頭演説で、こんな場面を見た。

『チームさいとう』登録者の女性
「11月3日、新長田で街宣があるということで聞きに行ったんです。斎藤さんの街宣の後にそのまま立花さんの街宣があったんです」

両陣営の距離の近さを示す、その時の動画がネット上に残っていた。

演説を終えて斎藤氏は立ち去るが、その場に残る支持者たち。すると30秒後、立花氏が現れ、斎藤陣営のロープをくぐると拍手で迎えられた。

女性
「斎藤さんがやった後にすぐ立花さんが入ったり、逆に立花さんがその場を盛り上げて、後に斎藤さんが入ったり、もうセットの印象を受けました。斎藤支持者は立花さんを利用して、票を集めることに加担していたと思います」

兵庫県の選挙管理委員会に見解を聞くと「立花氏のように当選を意図しない立候補は、公職選挙法が想定しておらず、困惑している」と回答があった。