火災発生時「煙」に要注意 建物火災の死因別死者数は一酸化炭素中毒や窒息が最多

加藤キャスター:
火災発生時の注意点について坂口理事は、「炎より煙の方が広がるスピードが速いため、煙に注意が必要」だと指摘します。

煙が充満した際、濃度の高い煙を吸ってしまうと、人は1分~3分で気を失い死に至ることもあるということです。消防白書(2023年版)によると、建物火災の死因別死者数は一酸化炭素中毒や窒息が最多ということです。

注意したいのが煙の速度です。▼煙が上にあがる速さは毎秒3m~5m、▼横に広がる速さは毎秒0.5m~1mということで、上にあがる速度の方が早いです。

東京消防庁が行った実験動画には、あっという間に煙が立ち上っていく様子が写っています。

日比キャスター:
乾燥の季節なので、家族で話し合っておくのも大切ですね。

斎藤さん:
まず誰が逃げるのか、避難経路がどうなってるのか、何を持って逃げるのかなど、いろいろと考えなければいけないことがありますね。

いきなりだと絶対にできないので、日頃からの準備が大事ですね。私も家族で話し合っておかなければいけないと思いました。

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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学 准教授 専門は経済思想・社会思想
著書『人新世の「資本論」』50万部突破