銀行のウェブサイトと酷似する偽サイトに誘導し、金をだまし取られる詐欺の被害が拡大しています。23日夕方から広島銀行を騙るショートメッセージをきっかけに、口座から現金が引き出される被害が相次ぎ、被害は少なくとも4000万円以上に上っています。

「根気強く銀行に電話すればよかった」。そう語る女性(60代)のもとに、広島銀行を騙るショートメッセージが届いたのは、23日。土曜日の夕方でした。

スマートフォンの画面には、「あなたの口座が一時停止します。凍結されています」の文字が浮かびました。

被害女性
「心あたりがあったんです。広島銀行とやりとりがあって、書留を受け取るはずが受け取れなくて、放置していたんです。『だからかな』と思って」

信用してURLをタップすると、契約者番号や口座番号、ログインパスワードなどを入力する画面に切り替わりました。リンク先には、「広島銀行」の文字もあり、何よりそのサイトは本物と酷似していました。