「FUNAI」ブランドで一時代を築いた船井電機は、1961年、ミシンの卸売り業を営んでいた船井哲良氏が創業しました。

 1990年代に入りテレビとビデオが合体した「テレビデオ」で一世を風靡すると、2000年代には液晶テレビの生産を開始。“高機能ではないが低価格で品質は悪くない”、そんな特性が支持されて北米でトップシェアを獲得するなど、一時は大手メーカーをしのぐ利益率を誇る企業に成長しました。

 一代で“世界のFUNAI”を築きカリスマと呼ばれた哲良氏。かつて取材にこう話していました。

 (船井電機 船井哲良社長※当時 1999年)「できるだけ皆さんに説明して、株主からのいろんな意見を参考にしながら経営を進めていきたいと思っています」

 しかし、その後は中国企業などとの価格競争に敗れ、業績は悪化の一途。哲良氏が亡くなると、創業家は外部の経営者に立て直しを託します。