医療現場で聞かれる不安やトラブル

仙台市青葉区の歯科医院では、今年4月にマイナ保険証の読み取り機などを導入しました。

県保険医協会理事国見ケ丘歯科医院 齋基之医院長:
「ここに今回のマイナンバーの登録をするためのコンピュータを導入しなければいけなくて、もう以前からぎりぎりで置き場所を確保しているから置き場所がなくて仕方なくこういう場所に置いてぎりぎり何とか使うような形」

国から補助金は出たものの、機器の導入だけで50~60万円がかかり、メンテンナンスにも費用がかかっていると言います。

県保険医協会理事国見ケ丘歯科医院 齋基之医院長:
「同じハブを使わないような形でセキュリティに配慮している」

この歯科医院では実際にトラブルもありました。

県保険医協会理事国見ケ丘歯科医院 齋基之医院長:
「月の途中から国民健康保険だった人が社会保険に変わった時に結局うまくいかなかったということがあった」

県保険医協会の理事も務める齋基之医院長によりますと、医療現場からはトラブルや不具合の報告が相次いでいて、従来の保険証の廃止には慎重な意見が大半だと言います。

県保険医協会理事国見ケ丘歯科医院 齋基之医院長:
「受付業務が忙殺されたりとか診療待ち時間が長くなったりとか、スタッフの増員が必要だったりという意見も出ています」
「こういう世の中だから何でもデジタルインフォメーション化は避けられないことだと思う。ただどうしてもそこに追いついていけない人がいる。もう少し保険証を使える期間を考えてもらって長めにとってもらったほうが良かったのではないかと思う」