山形市の40代の女性が警察官を名乗る男からの電話をきっかけに34万円をだまし取られる特殊詐欺被害にあいました。
警察によりますと、今月25日、山形市の40代女性のスマートフォンに「+8835」から始まる番号から電話がありました。
女性が出ると、警視庁捜査二課の「カワシマ」を名乗る男から、「事件の犯人を捕まえたら、あなた名義の口座が出てきました」「あなたに犯罪の嫌疑がかかっています」「捜査を担当している兵庫県警の者に変わります」などと言われたということです。
電話の相手が兵庫県警を名乗る別の男にかわると、「遠方なので、LINEのビデオ通話で聞取りを行います」などと言われ、女性は「特設本部03」というLINEアカウントを登録しました。
すると、兵庫県警の「ミヤモト」を名乗る男からビデオ通話がかかってきて、「振り込め詐欺などのお金があなたの元に流れているかもしれません」「犯罪に関係しているかどうかはお札の番号で確認できるので、指定した口座にお金を振り込んでください」「無関係であればお金は返金します」などと言われました。
女性は、相手が警察を名乗ったことで話を信じ、指定された口座に34万円を送金したということです。
その後、女性が家族に相談したところ詐欺を指摘され、警察に相談して被害がわかりました。
警察は、警察官が現金を要求したり、送金を求めることはないとして注意を呼びかけています。