宮城県大郷町で、12月1日、町民らによる演劇が上演されます。出演者たちはまじかに迫った本番に向けて連日、熱の入った練習を行っています。

劇のワンシーン:
「まちづくりにマニュアルはありません。応援していますよ」

演劇の練習をしているのは、大郷町や松島町などの住民でつくる「おおさと『夢』劇団」です。出演する中学生から大人まで11人が、今年9月から練習を重ねています。

劇のワンシーン:
「これはね。そこの吉田川の堤防を直しているとき工事のダンプからこぼれた石」

物語は、町が今年で合併70周年を迎えるなか、集まった住民たちが地域の自慢話に花を咲かせながら、次々とお宝を披露していきます。

劇のワンシーン:
「まだ風邪をひいたことがない早川光さんです」「2回風邪をひいた」

早川光さん

劇団員最高齢の早川光さんです。御年93歳。去年の公演では、主演を務めあげていて、今回も本人役で出演します。

演じる早坂光さん:
「昔のアメリカ大陸には相当の動物がいたんだってよ」

劇団員最高齢 早川光さん(93):
「頭が真っ白になってセリフが出てこないときもある。それを畑に行って復習することが一番。喜んでもらい拍手をもらえるように演じたい」

劇団員最年少 松本佐久夜さん(13):
「今回の役が陽気なキャラというか明るいキャラなので、自分らしく演じられたらいい」

この日は、学校や仕事を終えて集まった出演者たちがおよそ2時間セリフや動きを確認しました。

大久保哲郎劇団長(68):
「きょうは来てよかったと少しでも楽しんでもらえれば幸せ。ぜひ日曜日は足を運んでもらいたい」

今年で19回目となるおおさと「夢」劇団の公演「なんでも鑑定『談』in大郷町」は町の文化会館で12月1日に上演されます。大郷町の劇団は2002年に旗揚げされ翌2003年から年に一度公演しています。2019年の台風19号や新型コロナの影響で去年5年ぶりに公演が復活しました。前売り券は、「大郷町B&G海洋センター」で販売中です。