470種類の昆虫を試食!将来は図鑑に味の項目が追加に!?

日比:佐伯さんが昆虫食に携わろうと思ったきっかけはなんですか?

佐伯:2008年に昆虫食の研究を趣味でスタートしました。その時は大学院生で研究室に所属していて、その時に研究していたのがショウジョウバエというハエの仲間で、試験管に入れた状態で餌をつぎかえながら大量に世話をするという係をやってました。その時に栄養も豊富だし、「食べられるんじゃないかな」っていう発想と、「いやいやこんなの食べたくないよ」っていう発想が頭の中でぶつかったんですよ。
確かめるには食べてみるしかないということで、その時に内山昭一さんという昆虫食の有名な方が出してる「楽しい昆虫料理」という本を買って食べ始めたという感じです。

日比:いわゆる昆虫食っていうものが整う前に、ご自身の興味と好奇心で召し上がってみたという感じだったということですね。

佐伯:とりあえず調べて、毒があるかどうか論文を検索して、いけるかな?っていう感じで味見をしてダメだと思ったら飲み込まず吐き出すっていう感じですね。今のところ470種類を茹でて味見して記録をするというのをやっています。

佐伯:ゆくゆくは昆虫図鑑に味の項目が入ったらいいな、なんて考えています。

日比:すごいな。ますます紹介して頂いているものの説得力を強く感じました。