日に日に冬が近づくなか、青森県南部町で冷たい風が甘さを引き出す特産の「妙丹柿」を使った干し柿づくりが始まりました。

オレンジ色の干し柿のカーテンが、冷たい風に揺れています。

南部町で特産の「妙丹柿」を使った干し柿づくりが始まりました。大向光嘉さんの作業場では、11月13日から15人ほどで作業しています。

専用の機械で皮をむき、串にさして暖簾状になるように「ひも」でくくりつけていきます。そして長さ約50mの干し場に吊るし、40日程度、日にあたらないように寒風にさらすと、甘くてしっとりとやわらかい干し柿ができあがります。

大向光嘉さん
「今年は暖かいので、ちょっと心配です。冷えれば冷えるほど柿はよくできますので、品質が今のところちょっと暖かいので心配です」

大向さんは、暖冬に備えいつもの年より柿を吊るす間隔をあけて風にさらす工夫をしているということです。

干し柿は20万個ほど出荷する予定で、2025年1月下旬から県内のスーパーなどで販売されるほか、南部町のふるさと納税の返礼品として扱われます。