さらなる証拠 防犯カメラが捉えた敦子被告の「ある様子」

さらに警察官は証言を続ける。事件前夜、敦子被告は犯行現場近くのコンビニに立ち寄っていたという。防犯カメラには、敦子被告の「ある様子」が映っていた。

検察:
「他に『JUN』が敦子被告である証拠は」
警察官:
「コンビニの防犯カメラの映像だ。敦子被告が、車内でスマホを操作するところが映っていた。その時間はちょうど、『霊媒師JUN』から直哉被告にLINEでメッセージが届いた時間だった」

検察が提示した防犯カメラのキャプチャー画像には、胸元でスマホのようなものを操作している敦子被告が写っていた。その時、同行していた敦子被告の夫(殺害された隆一さんの長男)はコンビニの店内にいた。

検察:
「敦子被告の夫の店内での様子も調べたのはなぜか」
警察官:
「そのとき夫はスマホでバーコード決済をしている。つまり敦子被告の夫は『JUN』ではないと考えられる」

まとめると、「霊媒師JUN」のLINEアカウントを使っていたのが敦子被告だと警察が判断した理由は大きく次の3つだ。

村上敦子被告

(1)「霊媒師JUN」のLINE登録に使用された電話番号が「敦子被告の実家の電話番号」
(2)「霊媒師JUN」のLINEが「敦子被告のスマホやWi-Fi」を介して送信されている
(3)「霊媒師JUN」から直哉被告にLINEのメッセージが届いた時間、敦子被告がスマホを使用していた