いま私が立っているこの橋、なんの変哲もない道路、橋梁のように思えますが、実は日本全国でここだけの場所なんです(この記事は、前編・後編のうち前編です)。

ライトグレーの橋は岡村大橋という農道橋で、広島県と愛媛県の県境となっています。
愛媛県と広島県の県境と言えば、西瀬戸自動車道、通称しまなみ海道を思い浮かべる人が多いかと思いますが、実は、そのしまなみ海道以外にも橋が架かっている場所があります。
それがこの岡村大橋。愛媛県今治市と広島県呉市の2つの市にまたがっていて、広島県によると「我が国で唯一の海上で県境を跨ぐ農道橋(※)」とのことです。

1995年8月に開通したこの岡村大橋を含め、計7つの橋が架かり、通称「とびしま海道」と呼ばれています。
とびしま海道は広島県呉市の本州側の「安芸灘大橋」を始点に、県境となっている岡村大橋が架かる愛媛県岡村島が現在の終点となっています。